SPEEDと共に過ごした青春
アイドルに支えられた。
SPEEDに支えられた。
島袋寛子さんに支えられた。
私の10代はSPEEDと共にあった。
中学時代はバスケットボールに打ち込み、桜木花道やマイケルジョーダンに憧れた。
毎週発売されるジャンプで湘北高校の試合を楽しみに読んでいた。
部活で「庶民のシュート」「リバウンドォ!!」とやっていた。
どこにでもいる中学生だった。
しかし、高校に入って生活が一変する。
親元を離れ、下宿生活が始まる。
些細なことでバスケをやめてしまい、バイトも長続きせず…
夜の街を彷徨い、一通りの悪いことをする
「暇は悪だ」
私は心底コートが恋しかった
自分の居場所はコートしかなかったんだと、その時になって気づいた。
だが、道を引き返す勇気も根性もない。
私は途方に暮れた。
完全に自分を見失っていた。
私がSPEEDに出会ったのは、そんな時だった。
(中編に続く)